看護部

専門看護師(CNS)

専門看護師の紹介

専門看護師は1950年代に米国で発祥し、医療の進歩、看護教育の発展・整備といった背景から、日本においても看護実践現場におけるスペシャリストの必要性が認められ1994年に発足した認定資格制度です。複雑かつ解決困難な患者様・集団に対し、専門的知識と技術をもって問題解決を図る役割を担います。
受験資格は看護師免許取得後、5年以上の実務経験(うち3年以上の専門分野の実務経験)を有し、大学院専門看護師コースを修了後、専門看護師としての実務経験を経て、認定試験を突破することで認定され、5年更新制となっています。11の専門看護分野があり、H27年1月現在、全国で1678名、うち精神看護専門看護師は231名が活躍しています。山梨県内では3名のところ2名が当院に在籍しています。
当院では2名の精神看護専門看護師を配置しており、病棟や外来に所属するのでなく、独立したポジションとして院内を横断的に活動しています。また、活動拠点として、院内の教育支援室に常駐し、「CNS相談室」として随時スタッフへの個別相談にも応じています。

専門看護師の役割

1.直接ケア

ケア困難な患者様に対し、スタッフとともに科学的根拠に基づいた様々な理論を用いた総合的なアセスメント、ケア計画の立案・実施・評価をスタッフとともに行います。

2.コンサルテーション(相談)

スタッフからの相談依頼(患者様のケア、キャリアアップ、仕事上のストレスなど)に対して、面接などを通して共に考え、問題解決を目指します。

3.調整

スタッフ間、多職種間の協働が促進されるよう医療チーム内・医療チーム間の関係調整、連携の強化、合意形成の支援を行います。

4.倫理調整

医療現場におけるさまざまな倫理的課題を明確にし、医療チームやスタッフ自身が解決に向かえるよう調整、倫理教育を行います。

5.教育

院内教育研修の企画、運営、評価への支援や、研修の講師、スタッフのキャリアアップ相談、院外での教育活動などを行います。

6.研究

患者様のケアの向上のための研究活動、看護実践現場への新たな知見の紹介、スタッフの看護研究への支援を行います。

月1回の専門看護師・認定看護師会
左:春日飛鳥CNS   右:中谷春香CNS

スタッフ紹介

精神看護専門看護師 春日飛鳥

私はこれまで総合病院精神科の急性期病棟、精神科外来、精神科特化型訪問看護ステーションで精神障がいをもつ人のケアや生活支援全般に携わってきました。中でも、「何のために生きているのかな」と人生に苦悩する長期入院する当事者や、地域でたくましく生活する当事者たちとの出会いから、精神障がいをもちながらもその人らしい人生を取り戻す「リカバリー志向の支援」について深く考えるようになりました。大学院に進学し、平成25年に当院に就職、同年12月に精神看護専門看護師の資格を取得しました。
まずは、専門看護師の活動基盤作りから始め、管理者やスタッフの理解を得て信頼関係を築きながら、様々な相談を受けるようになりました。平成26年からは教育課長を兼任し、教育委員会の運営を通して院内全体のスタッフの資質向上に努めています。平成27年から育児休業に入りましたが、職場の理解を得ながら復帰後は育児短時間勤務で育児との両立を図っています。
現在力を入れている分野としては、各部署が運営する「自主学習会」を推進し、主体的に学ぶ風土の醸成や各職種の専門性の向上を図っています。さらに、倫理委員会の機能を強化し、院内の倫理的問題解決や職員への倫理教育を通して、精神医療の質向上を目指しています。

【院内活動】

  • 教育委員会副委員長
  • 倫理委員会副委員長
  • 看護教育委員会副委員長
  • 看護倫理委員会において研究倫理審査担当
  • 統合失調症家族教室の講義担当

【院外活動】

  • 山梨県看護協会の研修講師
  • 山梨県看護協会東山梨支部 研修講師
  • 日本精神科看護協会山梨県支部 研修講師
  • 山梨県立大学看護学部 特別講師
  • 他の精神科病院における研修講師
  • 日本専門看護師協議会 専門看護師活用促進委員

【大学院修了後の研究実績】

  • 津端飛鳥,清水惠子(2013):デイケアに通所しながら地域で生活する統合失調症患者が生活の見通しを立てる体験:日本精神保健看護学会第23回学術集プログラム抄録集,96-97.
  • 横森ひろ美,春日飛鳥,加々美徳仁,佐藤富明(2014):高校生対象の統合失調症出張講座による疾患に対する認識の変化,日本精神科看護学術集会誌,57(1):488-489.
  • 渥美一恵,服部国江,竹居由香利,春日飛鳥,長坂暁恵,山田光子:精神科デスカファレンスでの家族の思いの振り返りとその意味〜デスカンファレンスに参加した看護師 へのインタビューを通して〜(2014),平成25年度山梨県立大学研究費助成研究成果報告書.
  • 渥美一恵,竹居由香利,長坂暁恵,服部国江,春日飛鳥,山田光子(2014):デスカンファレンスで共有した共有した家族の思いとその意味〜デスカンファレンスに参加した 看護師へのインタビューを通して〜日本精神科看護学術集会誌,57(3),49-53.
  • 渥美一恵,服部国江,長坂暁恵,竹居由香利,春日飛鳥,山田光子(2014):デスカンファレンスで共有した家族に関する看護師の思いとその意味〜デスカンファレンスに参加した看護師へのインタビューを通して〜,日本精神科看護学術集会誌,57(3),54-58.
  • 渥美一恵,春日飛鳥,長坂暁恵,竹居由香利,服部国江,山田光子(2014):デスカンファレンスを通して看護師が捉えたターミナルケアの課題〜家族についての看護師への インタビューから〜,日本精神科看護学術集会誌,57(3),59-62.


精神看護専門看護師 中谷春香

看護研究と倫理を担当し、スタッフへの研修や研究支援をとおして倫理感に働きかける活動をしています。また、相談室を開いて看護スタッフが前向きに患者さんやご家族へのケアにあたれるようサポートをおこなったり、他の医療スタッフと協働して患者さんの意思決定を共有できるよう意見調整をおこなったりしています。当院の特徴の一つとして、認知症治療病棟でアニマルセラピー(動物介在療法)を定期的に導入しているのですが、そこではセラピー犬たちと共に患者さんの基本的生活リズムの回復、情緒的安定、楽しみや活動範囲の拡大を目指した活動をおこなっています。

【院内活動】

  • 看護教育委員会で看護研究を担当
  • 看護倫理委員会の委員長、看護研究倫理審査会の実施
  • 倫理委員会で事案検討を担当
  • ハラスメント苦情処理委員会で相談窓口を担当

【院外活動】

  • 山梨県看護協会の研修ファシリテーター
  • 日本精神科看護協会山梨県支部の研修講師

【大学院修了後の研究実績】

  • 山田裕昭, 渥美一恵, 服部国江, 中谷春香, 竹居由香利:精神科病院における固定チームナーシング一斉導入の取り組み, 固定チームナーシング第10回関東地方会.
  • 渥美一恵, 中谷春香:教育面接を受けた精神科看護職員がキャリアポートフォリオに掲げたビジョン, 第22回日本精神科看護学術集会専門 Ⅱ.


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