診療部紹介
「患者様の立場に立ったチーム医療を実践するために、 それぞれの専門分野における知識及び技術の向上に努めます。」
診療部には医局を始めとして、外来、デイケア、作業療法、医療福祉相談、薬剤課など多くの部署が関連して、多職種によって業務が行われています。外来診療での医療業務や地域や他施設等との連携、また医療制度の的確な利用などを行い、うつ病や統合失調症といった精神疾患に対する病状改善、治療の安定、社会復帰への手伝いを行っています。また当院では認知症疾患医療センターとしての役割もあり、院内外での地域連携も密に取り、県内における認知症に対する専門的治療を提供し、再び地域へ移行できるように努めています。
薬剤課
薬剤師4名、事務員1名で業務にあたっています。業務内容は、入院調剤、注射調剤、服薬指導、実務実習指導、外来処方監査等となっています。
調剤業務では、医師が発行した処方箋に従って、患者様が服薬しやすいように、錠剤、散剤別に一包化し、日付、用法、氏名を印字して払い出しています。
当院では電子カルテになっていますので、薬剤課のシステムと連携し服薬歴の確認、併用薬との相互作用等のチェックを行い安全に留意し調剤業務を行っています。また、散剤については調剤ミスを防ぐため監査システムを導入しています。
その他、感染症委員会、医療安全管理委員会、褥瘡対策委員会、栄養委員会等の委員会活動にも参加し、患者様へ医薬品の安全管理、適正使用に努めています。
栄養給食課
私たち栄養給食課は、患者様の食事に関する全ての業務に携わっています。
主な業務は食事の提供です。食事は入院患者様を始め、デイケアや社会復帰施設「ふえふき」の入所者にも配膳しています。患者様が食事を安全においしく食べていただけるよう食事の摂取状況をみながら食事形態や使用食材、献立の検討をしています。また、楽しく食事をしていただくために、季節感を感じられる行事食や食事を選べる選択メニューも実施しています。
その他の業務として、疾患に合わせた食事内容の提案や、栄養状態の評価、栄養指導など業務の幅は年々広がっていると感じています。
食事に関することでご不明なことなどありましたら、是非管理栄養士にお声掛けいただけたらと思います。
リハビリテーション課(旧作業療法課)
作業療法とは、「身体と心に障がいがある方、または、それが予測される方に対して、機能の回復や維持のため、作業活動を用いて治療や援助を行うこと」とされています。 簡単に言うと、『「こころ」と「からだのリハビリテーション』です。
日常生活に即し、技能の向上を図るための料理や買い物、金銭の管理、病気の症状を抑え、気分転換や仲間作り・人との接し方を学ぶためのレクリエーション活動の他、退院を踏まえたより実践的な生活動作、外出等の作業活動を行っています。
当院には院内に8名、外来に4名、合計12名の作業療法士がおります。
それぞれの作業療法士の特性を生かし、様々な活動が行われています。作業活動を通し、その人らしい生活が送れるよう、私たち作業療法士は援助しています。
臨床心理課
外来受診された方や入院治療を受けられている方に対して、主治医の指示のもと、心理士資格を持った心の専門家が、心理検査やカウンセリングなどのアプローチを用いて、患者様のニーズに合った援助を行っています。
■ 心理検査(心理テスト)
患者様の症状に応じて各種心理検査(性格検査・知能検査・発達検査・認知機能検査など)を行い、その結果から現在の心の状態や働きを理解し、診断や治療に役立てます。
■ 心理相談(カウンセリング)
気持ちの整理をはかり、辛い気持ちを穏やかにしていくお手伝いやストレスへの対処法について考えていくことを支援しています。
■ 集団活動への関わり
チーム医療の一員として他職種と協働しながらSST(生活技能訓練)や回想法、コラージュプログラムなど、患者様の日常をより良くするための活動に関わっています