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当院の認定看護師の紹介

認知症看護認定看護師 望月崇弘
認知症看護認定看護師 梶原里美

認知症看護認定看護師 望月崇弘

私が認知症者と多く接するようになったのは認知症治療病棟に配置転換となった2010年になります。当時は認知症という病気により出現する徘徊、興奮といったBPSDと呼ばれる症状への対応に苦慮していました。そのため、本人への対応というよりは症状への対応が中心となっていました。しかし、認知症看護認定看護師との出会いにより認知症のBPSDは「認知症者からのメッセージである」ということを学びました。この出会いから私は認知症看護に魅かれていきました。そして、専門的な知識を学びたく、2016年に認知症看護認定看護師の資格を取得しました。現在は、病棟課長を兼務しながら活動しています。
現在、認知症治療病棟では「住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らす」という国の方針を受けて、早期治療、早期退院を目指しています。これは、認知症者の能力を最大限に維持するには住み慣れた環境での生活が望ましいからです。特に、入院時から退院先を見越したケアや退院調整に力を入れています。また、認知症者が少しでも自己決定の機会を多くもつための工夫や、生活の連続性を意識した環境調整も行っています。

活動レポート
【院内活動】

  • 医療サービス質改善委員会 委員長
  • 認知症疾患医療センター担当者会 メンバー
  • 看護クリニカルパス委員会 委員長
  • 「認知症看護」研修 講師
  • 認知症治療病棟自主学習会 講師

【院外活動】

  • 山梨市認知症初期集中支援チーム会議 メンバー
  • 山梨県認知症対応力向上研修 講師
  • 認知症疾患医療センター講演会 講師
  • 山梨県認知症セミナー 演者
  • 他の介護施設における研修 講師

 

認知症看護認定看護師 梶原里美

私が山梨県立高等看護学院保健婦学科を卒業し、看護師として歩み始めて今年で29年が経とうとしています。学生時代に「在宅で療養されている患者さんの役に立ちたい」と志し、一般病棟での勤務後に訪問看護師として16年間勤めました。多くの患者さんやご家族と出会いましたが、中でも印象に残っているのは認知症の患者さんです。
十数年前、介護されていたご家族が仕事に出かけている間、患者さんおひとりの時に訪問した時の出来事が、今でも鮮明に思い出されます。薄暗い部屋で天井をぼんやり見つめていたその方に、「おやつを食べましょう」と声をかけながらバナナを手渡すと、まるでスイッチが入ったようにぱっと顔を輝かせ、「あなたも召し上がれ」と私が手渡したバナナを私に向けて差し出してくださったのです。その患者さんの内に残っていた力が発揮され、生命の灯が再び輝きを増したように思い、驚きと感動で胸が熱くなりました。重度の認知症の患者さんは「何も分からなくなった」「できなくなった」存在ではない、私たちの看護や介護によってその方の持っている力が発揮され、生命の灯を再び輝かせることができるのだと気づいた経験でした。
その後、加納岩総合病院外来・病棟勤務を経て、当院に異動し認知症治療病棟で認知症の方の看護に携わるなかで、認知症の方の看護についてもっと深く学びたいという思いが強くなり、2015年に山梨県立大学看護実践研修センターの養成課程で学び、2016年に認知症看護認定看護師の資格を取得しました。2017年4月から外来に異動となり、現在はさくらデイケアで活動しています。在宅で療養される認知症の患者さんとそのご家族が、心穏やかに過ごされ、より生活の質を高められるよう、多職種・地域・病棟と連携を図りながら取り組んでまいります。

活動レポート
【院内活動】

  • 認知症疾患医療センター担当者会 メンバー
  • 新人・通年採用者対象認知症研修 講師
  • 認知症家族教室 講師
  • 認知症治療病棟自主学習会 講師

【院外活動】

  • 山梨県看護協会峡東地区支部 看護連携継続委員会 委員 2016年~
  • 第4回静岡レビー小体型認知症研究会にて症例報告

 

認定看護師とは

認定看護師(CN Certified Nurse)とは、高度化し専門分化が進む医療の現場で、ある特定の看護分野において水準の高い看護を実践できると認められた日本看護協会による認定資格です。認定看護師になるためには、看護師として5年以上の実践経験を持ち、日本看護協会が定める615時間以上の課程を修め、認定審査に合格する必要があります。2017年7月現在、17250名が全国で活躍しています。

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