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当院の認知症看護認定看護師の紹介

認知症看護認定看護師  
梶原里美
私が山梨県立高等看護学院保健婦学科を卒業し,看護師として歩み始めてから39年の月日が流れました。学生時代に在宅医療にあこがれ,訪問看護師として16年間勤務し,多くの患者さんやご家族と出会いましたが,中でも印象深い一人の重度の認知症の患者さんとの出会いから,認知症の方の看護について深く学びたいと志し,平成28年に認知症看護認定看護師の資格を取得しました。
昨年末に十数年認知症を患っていた父を看取りました。認知症の初期の段階から終末期を家族として見守る中で,父の心の中の葛藤や介護家族として直面する様々な問題を,まさに自分ごととして体験する機会となりました。認知症の重度と診断された90歳になる父でしたが,最期まで家族をいたわり孫やひ孫との交流を楽しみに過ごしておりました。重度の認知症であっても決して「何もわからない,何もできない」周りに支えられるだけの存在ではないことを確信した,机上では得ることのできない有難い体験でした。この体験は,今後も私が出会う患者さん・ご家族に接する際の大切な糧となることと信じております。
平成29年4月より外来に勤務しております。今後も,在宅で療養される認知症の患者さんとそのご家族が,心穏やかに過ごされ,より生活の質を高められるよう,多職種・地域・病棟と連携を図りながら取り組んでまいります。

活動レポート

【院内活動】

  • 新人・通年採用者研修会講師
  • 認知症看護家族相談

【院外活動】

  • 認知症の人と家族の会 会員
  • 認知症サポーター
  • 山梨市認知症カフェ ほっとスペース ミニ講座講師
  • 山梨市認知症初期集中会議チームメンバー


認知症看護認定看護師
認知症治療病棟看護課長
望月崇弘
私が認知症の人と多く接するようになったのは認知症治療病棟に配置転換となった2010年になります。当時は認知症という病気により出現する徘徊,興奮といった行動心理症状と呼ばれる症状への対応に苦慮していました。そのため,本人への対応というよりは症状への対応が中心となっていました。しかし,認知症看護認定看護師との出会いにより,認知症の人の行動心理症状は認知症の人からのメッセージであることを学びました。この出会いから私は認知症看護に魅かれていきました。そして,専門的な知識を学びたく2016年に認知症看護認定看護師の資格を取得しました。
現在,認知症治療病棟では認知症の人のできる能力が最大限に発揮できる環境の調整を大切にしています。「何ができて,何ができないのか,どのように支援したらよいのか」を認知症の人の病態に合わせた看護実践を行う一方で,病棟スタッフには根拠を紐づける教育を行っています。認知症を病気としてとらえるのではなく,認知症を持つ状態であってもその人らしく暮らせることを大切に,これからもかかわりを持っていきたいと思います。

活動レポート

【院内活動】

  • 認知症疾患医療センター担当者会メンバー
  • 認知症看護の講師
  • 特定行為・認定看護師実習の受け入れ及び支援

【院外活動】

  • 山梨市初期集中支援チームメンバー
  • ほっとスペース(山梨市からの委託事業)講師
  • 介護施設における研修の講師
  • 認知症セミナー講師


認知症看護認定看護師
西 慎治
私が認知症看護認定看護師を志すきっかけとなったのは,以前勤務していた総合病院での葛藤にあります。急性期病棟で勤務していた当時,高齢化率が高い地域ということもあり,治療を優先せざるを得ない場面が多くありました。環境の変化から「せん妄」や「BPSD(行動・心理症状)」が生じた際には,安全のために行動を制限しなければならない現実があり,「これで良いのだろうか」と自問自答する日々でした。
また,無事に治療が終わっても,入院生活の中でADL(日常生活動作)やセルフケア能力が低下し,住み慣れた自宅に戻れず,施設や慢性期病棟へ退院や転棟される患者様も少なくありませんでした。こうした経験から,「どのような状況にあっても,住み慣れた地域で自分らしく生活できるよう支援したい」という強い思いを抱き,当院への転職を経て,専門的な支援を実施するために資格を取得しました。
認知症という道のりは,ご本人やご家族にとって,不安や戸惑いの多いものかもしれません。しかし,たとえ入院中であっても,可能な限り「自分で選ぶ」機会を持ち,これまでの生活を継続できるような環境を整えていきたいと考えます。そして,その人らしさを支える看護を実践していきたいと思っています。

活動レポート

【院内活動】

  • 病棟チームに対してPEAPの視点に立ったケア環境調整の指導・助言
  • ユマニチュードやカンフォータブルケアの勉強会及び指導・助言
  • 新人及び中途採用者の認知症及び高齢者に関する院内講師

【院外活動】

  • 認知症の緩和ケアに関する学会参加
  • 認知症マフの活用・運用の勉強会参加
  • 認知症の意思決定支援に関する学会・勉強会参加
  • 若年性認知症の社会復帰支援に向けた勉強会参加
  • ELNEC-J 高齢者カリキュラム看護師教育プログラム参加

【認定看護師とは】(日本看護協会)

認定看護師(CN Certified Nurse)とは,ある特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を有する者として,日本看護協会の認定を受けた看護師をいう。

【認定看護師の役割】(日本看護協会)

  1.  実践
    個人,家族及び集団に対して,高い臨床推論力と病態判断力に基づき,熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。
  2.  指導
    看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
  3.  相談
    看護職等に対しコンサルテーションを行う。

【認知症看護認定看護師の役割】

  1. 認知症の人の意思を尊重し,権利を擁護することができる。
  2. 認知症の発症から終末期まで,認知症の人の状態像を統合的にアセスメントし,各期に応じたケアの実践,ケア体制づくり,家族のサポートを行うことができる。
  3. 認知症の行動心理症状(BPSD)を悪化させる要因・誘因に働きかけ,予防・緩和することができる。
  4. 認知症の人とって安心かつ安全な生活・療養環境を調整することができる。
  5. 他疾患合併による影響をアセスメントし,治療的援助を含む健康管理を行うことができる。
  6. 認知症に関わる保健・医療・福祉制度に精通し,地域にある社会資源を活用しながらケアマネジメントできる。
  7. 認知症看護の実践を通して役割モデルを示し,看護職に対する具体的な指導・相談対応ができる。
  8. 多職種と協働し,認知症に関わる知識の普及とケアサービス推進の役割を担うこと ができる。

 

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